今、中高年やシニア世代になってから起業される方が多くなっています。「起業してみたい」と思われてこの記事を見つけられた方もいらっしゃることでしょう。特に結婚相談所ビジネスはシニア起業にぴったりなのです。その理由をご説明します。
結婚相談所経営でよくあるクレーム3選と顧客対応で大切なこと
結婚相談所を運営していると一度はクレームが発生するものです。
クレームが発生してしまうと、その会員の信頼を失って解約につながる恐れがあるのはもちろん、口コミで悪評が広がって新規会員が集まらなくなり、結婚相談所経営そのものが立ち行かなくなる危険性もあります。
一方で、クレームがないように日頃から対策を行い、万が一クレームが発生しても適切に対処することで、会員の満足度を向上させることも可能です。
今回は結婚相談所で発生しうるクレームと、その対策について考えていきましょう。
婚活ビジネス・結婚相談所業界の市場規模は?現状と今後の動向
婚活ビジネスを始める前には、まず婚活業界全体の現状や動向などを知っておくことが重要です。今回は婚活ビジネスの現状や今後の見通しについてお伝えします。
婚活ビジネス、現在の市場規模
まずは婚活ビジネスの市場規模を見てみましょう。平成18年度の経済産業省『少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書』(引用:http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/281883/www.meti.go.jp/press/20060502001/houkokusho-set.pdf)では、婚活ビジネス全体の市場規模は500~600億円とされていました。一方、今や市場規模は2,000億円近くになっていると見られていて、10年ほどで3倍以上と急速に拡大してきたと考えられます。
他に市場規模2,000億円の産業として映画やレンタルビデオ、通信教育(子ども用、社会人用合算)、人材紹介業界などが挙げられます。いずれも私たちにとって身近なサービスなので、いかに婚活ビジネスの市場規模が大きいのかがおわかりいただけるかと思います。大手結婚相談所各社の2016年から17年の業績の推移を見てみると、どの会社も売上高は上昇。なかには売上が倍増した結婚相談所もあるくらいです。
今後、市場はどうなっていく?
婚活ビジネス市場を考える上で非常に重要な指標は「生涯未婚率」です。生涯未婚率が高ければ高いほど、未婚の人が多い=婚活ビジネスのターゲットが多いということが言えます。
昭和まで日本の生涯未婚率は男女とも5%以下でしたが、平成に入ってから未婚率は上昇。特にここ15年ほどはそれが顕著で、内閣府男女共同参画局の調査によると平成22年の男性の生涯未婚率は20.1%、女性の生涯未婚率は10.6%という結果が出ています。(引用:http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html)
生涯未婚率が右肩上がりで上昇していることから、今後も未婚率は上昇していくと考えられ、それに伴って婚活ビジネスの市場も今以上に伸びていくと思われます。
また、婚活サービスの利用率についても注目したいところです。リクルートブライダル総研の調査によると、2016年に結婚した人の11.3%、10人に1人が何らかの婚活サービスを利用して結婚したという結果が出ています。(引用:http://bridal-souken.net/data/konkatsu/konkatsu2017_release.pdf)利用率も年々伸びてはいますが、逆に言えばまだ9割の人が婚活サービスを利用していないということにもなります。未婚の人はもっと利用率が低いでしょう。
潜在的なニーズはまだまだ高く、これから利用率が上昇することでさらに規模が拡大するという伸びしろが十分にある市場と言えます。
結婚相談所業界の仕組み【データマッチング型・仲人型・ネット婚活型】
婚活ビジネスと言っても、そのサービス内容や形態はさまざまです。婚活ビジネスを始めるのであれば、まずは婚活サービスの種類や結婚相談所の仕組みなどを知り、どれがご自分に合っているのかを考えてみましょう。
結婚相談所・婚活サービス業界の3つの種類
会員同士をマッチングさせる結婚相談所や婚活サービスには大きく「結婚相談所・仲人型」「データマッチング型」「ネット婚活型」という3つの種類に分けられます。それぞれの仕組みやサービスの内容についてご紹介します。
結婚相談所・仲人型
いわゆる結婚相談所や仲人型と呼ばれる婚活サービスは、相談所長か仲人と呼ばれるいわゆるカウンセラーが会員の出会いから交際、成婚までのすべてをサポートする方式です。
相手の紹介、お見合いなど実際に会う場のセッティング、交際のフォローやプロポーズのアドバイスなどを行います。場合によっては、コミュニケーションのとり方や異性からの好感度を上げる方法などをアドバイスするケースもあります。
仲人自身の強みや人生経験を活かし、例えば、趣味で占いを習っていたり、心理カウンセラーの資格を持っていたりすればそれらを活かす事ができます。
データマッチング型やネット婚活型と比べると利用料金が高く、打ち合わせなどの頻度も多くなるので入会のハードルが高く、会員数は少ない傾向にありますが、その分本気で婚活に取り組んでいる「濃い会員」が集まりやすいため成婚率も高い傾向にあります。
他の婚活サービスと比較するときめ細かいサポートを行うので手間はかかりますが、その分成婚に至ったときのやりがいが大きいです。月会費や成婚料(成婚に至った際の成功報酬)を通常はご自身で設定する形なので他のサービスと比べると高額に料金設定し易い為、利益をあげやすいと言えます。
また、データマッチング型やネット婚活型は大手が既に市場を独占していて新規参入が厳しい状況ですが、結婚相談所・仲人型であれば「地域密着型」「特定の属性(年齢、職業など)に特化する」というように個性を打ち出して運営していけば、大手と戦えるのも魅力です。
個人経営ならではの強みを活かす。個人で結婚相談所開業を成功させるポイント
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